山ノ内町営牧場「奥志賀高原牧場」は、6月13日から10月18日まで一般に開放される。奥志賀高原丸山の標高1350メートル、約100ヘクタールの敷地に2日、30頭ほどの牛が放牧され、のんびり草を食べたり、元気に駆け回る姿を間近で見ることができる。
同牧場は1980年に運営を開始、約10年前から観光用に開放を始めた。毎年6月上旬、奥志賀高原林道が開通すると、ふもとの牛舎からホルスタインや黒毛和牛の成牛前の牛が放牧され、「奥志賀高原牧場利活用組合」が同町の委託で管理している。
シラカバ、ブナ、シナノキなどに囲まれ、ひんやりと澄んだ空気。多くの山野草が自生していて、6月はクリンソウ、ムラサキヤシオツツジ、7月はヤマオダマキなどが開花し、散策も楽しめる。また、キツネなどの野生動物が顔を出すことも。「志賀にスイスの景観を作りたくてね。夏は若葉に差し込む木漏れ日の風景、秋は紅葉が日本一。来ていただいた方には搾りたての牛乳をサービスしています。濃くておいしいよ」。指定の場所ではバーベキューもできる。
また、ここの牛フンで育てた、トウモロコシ「サニーショコラ」や、ジャガイモ、タマネギなどの有機無農薬野菜はミネラルを多く含み、地元のみならず観光客からも「とてもみずみずしく、甘くておいしい」と評判。昨年は新商品「ほんわかヨーグルト」の販売も開始した。同牧場や、道の駅・北信州やまのうちで買うことができる。